九州14万戸超が停電、強風でけが人も 台風17号(西日本新聞)

 九州全域に強風をもたらした台風17号は23日、日本海に抜けて温帯低気圧に変わった。22日から広い範囲で停電が発生し、23日も一部で続いた。強風でけが人が出たほか、住宅や農産物への被害が相次いでおり、各自治体は被害状況の確認を進めている。

【写真】アーケードの一部が落下した長崎県大村市の商店街

 22日からの最大瞬間風速は福岡県糸島市、福岡市博多区、佐賀県嬉野市、長崎県大村市、熊本県天草市、大分県玖珠町などで観測史上最大を更新。福岡県では強風で10人が軽傷を負い、建物の被害は32件に上った。福岡市城南区では市民プールの屋根の一部が破損し臨時休館した。

 各地では収穫期を迎える柿などに落果被害が多数出ており、福岡県防災企画課は「24日以降、農業の担当部署が農家を巡り被害を調査する」とした。

 九州電力によると、22日以降、九州全域で最大14万7840戸が停電。順次復旧しているものの、23日午後8時現在、長崎県の320戸で停電が続く。停電に絡んで、佐賀市川副町の住宅では同日未明、室内で発電機を使った男女3人が一酸化炭素中毒になり、救急搬送された。命に別条はないという。

 また、九州を発着する空の便は欠航が相次いだ。JR九州も特急や在来線の運休や間引き運転を行った。(井崎圭、北島剛)

西日本新聞社

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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