乳がん、卵巣がんの予防切除に保険適用へ 来年4月から

 将来がんになるリスクを下げるため、遺伝性の乳がんや卵巣がんの患者が予防的に、がんのない方の乳房や卵管・卵巣を切除する手術に、来年4月から公的医療保険が使える見通しになった。13日の中央社会保険医療協議会(中医協=厚生労働相の諮問機関)に方針が示され、大筋で了承された。今後、対象となる患者や実施できる施設の要件などを決める。

 対象は、BRCA1やBRCA2という遺伝子に変異があり、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)と診断された、乳がんや卵巣がんの患者。家族にこれらのがん患者がいることも要件で、国内に数千人いるとされる。この変異がある人は生涯で乳がんになる割合は40~90%と、日本人全体の9%と比べ高く、卵巣がんになる確率も高い。

 切除や乳房再建のほか、遺伝子…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment