2016年と今年1月、生後まもない自身の子どもを産婦人科医院の前に置き去りにしたとして、大阪府警は17日、大阪市内の30代の母親を保護責任者遺棄の疑いで書類送検した。子ども2人はいずれも無事で、母親は「生活が苦しくて育てられなかった」と容疑を認めているという。府警への取材でわかった。
捜査関係者によると、母親は16年と今年1月25日の2度にわたり、いずれも数日前に出産した男児を、大阪市旭区の同じ産婦人科医院の敷地内に置き去りにした疑いがある。
今年1月のケースは、毛布にくるまれた赤ちゃんが医院の通用口に放置されているのに新聞配達員が気づいた。書き置きなどはなかったという。
府警が付近の防犯カメラを調べたところ、自転車で行き来する人物が映っており、自転車の特徴などから母親にたどりついた。DNA型鑑定で16年に置き去りにされた男児との関係も浮かび、府警が事情を聴くと、それぞれ自宅で出産した後、置き去りにしたことを認めたという。母親は現在、1人で別の3人の子どもを育てている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル