2019年7月の参院選をめぐり、公職選挙法違反(加重買収など)の罪に問われた元法相で衆院議員・河井克行被告(57)の公判が25日、東京地裁であり、亀井静香・元金融相の元秘書の男性が証言した。現金を受け取ったとされる100人のうち最高額の計300万円の受領を認め、「公選法に抵触する恐れがあると思った」と述べた。
証言によると、元秘書は19年5月、克行議員から「助けてください」と言われ100万円を渡された。同年7月にも、企業訪問の依頼とともに200万円入りの封筒を差し出された。
多額だったことから「異常だ」と述べ、趣旨については「(案里議員の)選挙支援の依頼と思った」と説明した。ただ、克行議員に後援会の顧問役を打診された経緯から「顧問料」とも考えたという。昨年5月に検察の家宅捜索を受け、金を返そうと考え克行議員に電話したが、「色々と騒々しいから」とかわされ電話を切られたとも話した。
元秘書は、亀井氏の了解を得て参院議員の案里被告(47)を個人的に支援。亀井氏は野党候補を応援していた。亀井氏に現金を受け取ったことを伝えると「馬鹿者」と叱られたという。(新屋絵理、松島研人)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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