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82人が亡くなり、4人が行方不明となった九州豪雨から、4日で1カ月。土砂崩れなどで11人が亡くなった熊本県の芦北町の住民は、新たな不安に直面しています。先月4日、未明の豪雨後に、山の斜面近くの歩道が隆起し、亀裂が入っているのが見つかり、その後、亀裂の範囲はさらに広がりました。先月7日以降、亀裂の変化はほとんど確認されていませんが、県の調査によりますと、雨が降れば斜面が崩れる危険性があることがわかりました。亀裂と斜面から道路を挟んだすぐ目の前には集落があり、住民は一時避難をしました。対策工事を終えるには、早くても1年はかかるといいます。
長年、斜面の崩壊の予知について研究を続けてきた熊本大学・北園芳人名誉教授も調査に入りました。
熊本大学・北園芳人名誉教授:「排水のための穴に木が生えてくる。木の根が入り込み、地盤の風化を促進して水が入りやすくなっている。そこに豪雨で水が入ったため動いた」 近年の激しい雨の降り方が背景にあり、全国どこで起きてもおかしくない現象だといいます。ただ、被災地では危険な箇所がどれほどあるのか把握できていないのが実情です。
熊本大学・北園芳人名誉教授:「(調査・対策が)台風までに終わればいいが、数が多く、終わらない可能性がある。落ちずに残っているものが落ちてくる可能性が高い。少しの雨で崩壊する可能性がある。自宅でも、できるだけ斜面から離れた所に避難することも考えてほしい」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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