インフルエンザの感染が心配される時期ですが、虐待などで親と離れた子どもたちが暮らす児童養護施設で、予防接種を受けられない場合があることがNPO法人の調査でわかりました。「親権者の同意」が必要なことが壁になっているといいます。
東京都内の21歳の男性は、高校受験を控えた中学3年生の時、インフルエンザの予防接種を受けられないと知った。「みんなが普通にできることをなぜ自分ができないのか。理解できなかった」
幼い時から18歳まで児童養護施設で育った。イラン出身の父は母と婚姻関係になく、不法滞在で国外退去になり、日本人の母とは連絡がとれない。男性の親権は母がその後結婚した相手が持っていたが、会ったことはなく、接種に同意してくれなかったためだ。
施設長らと相談し、家庭裁判所…
980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル