事件や火災の現場、VRで立体保存 「現場残すのつらい」遺族も期待

【動画】福岡県警がVR技術で現場を立体的に保存するシステムを全国初導入=板倉大地撮影

 仮想現実(VR)の技術を使い、事件現場の映像を立体的に保存するシステムを、福岡県警が全国で初めて導入している。「新しい時代の捜査手法」として、県警は将来の活用に期待を寄せる。

 県警は4月下旬、VR技術を使った撮影機材を報道陣に公開した。四つのレンズがついた重さ約9キロの白い撮影機材を背負った警察官が、室内をゆっくりと歩き回って「現場」を撮影していく。

 映像は、パソコンで立体的に再現される仕組み。専用のゴーグルをつければ、再現された仮想の「室内」に入ることができる。両手に持ったコントローラーを操作して、目の前に見える物との距離を測ったり、目線の高さを調整したりすることも可能だ。現実では難しい、高い位置から現場を俯瞰(ふかん)することもできる。

 導入したのは今年4月。きっ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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