事故が続く交差点、見通し良いのに 記者の現場検証でわかった4秒

 「近所の交差点で、交通事故が頻発しています。2023年だけでも10件以上発生していると推測します」

 和歌山県田辺市に住む読者から和歌山総局に今月、こんなメールが届いた。

 記者もよく車で通る交差点。見通しの良い直線道路にあるのに――。取材を進めると、意外な証言が寄せられた。

 田辺市下屋敷町の県道にある「下屋敷町交差点」。扇ケ浜沿いから北東のJR紀伊田辺駅へと延びる県道のほぼ中間にある。この県道のうち約700メートルは直線で、よく見通せる。

 交差点近くに住む人から話を聞いた。「昨年の春くらいから事故が増えたように思う」と話す。

 田辺署によると、昨年この交差点で起きた事故の報告は5件。死亡事故などはなかった。今年の事故件数はもっと少ないという。ただ軽い接触の場合、警察に届け出ないドライバーもいるから、実際の事故件数はもっと多い可能性はある。

 昨年、田辺署管内(田辺市、みなべ町)の交差点で、最も多く事故があったのは、田鶴(田辺市新庄町)で21件。ともに田辺市内の天王池(下万呂)、平田橋東詰(稲成町)のそれぞれ11件だった。

 それらに比べると、下屋敷町交差点での事故件数は少ない。ただ、事故多発の原因は、交通量の多さや見通しの悪さなど、ある程度分析できるのが一般的。しかし、下屋敷町交差点で事故が続く理由については、警察関係者も首をかしげる。

記者は集めた証言をもとに、交差点で「現場検証」をしました。その結果から分かったものは。

 下屋敷町交差点近くでパン店

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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