北海道・知床半島沖で小型観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故から23日で1年半。事故を忘れまいと安全への取り組みが進む一方で、戻らぬ観光客に、事故のイメージ定着を心配する声もある。(長谷川潤)
「はやくみつかってね。みつかったらいっしょにあそぼうね」
子どもが書いたであろう平仮名ばかりのメッセージカードを、色とりどりの花が包み込む。
北海道斜里町役場の玄関には、いまも献花台が設けられている。犠牲者を悼み、まだ見つかっていない乗客の発見を願う人たちが訪れる。今も花やメッセージが絶えることはない。
家族や友人、地元の人だけでなく、旅行途中に立ち寄る人もいる。花の世話は、役場の職員が持ち回りで担当している。
「せっかくの花が寒さで枯れては大変。対策を考えなければいけませんね」
職員も心配する事故後2度目の冬が近づいている。
「そろそろ撤収してもいいのではないか」
町内に住む自営業の男性(5…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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