横浜市神奈川区の京急本線神奈川新町駅近くの踏切で快特列車とトラックが衝突した事故で、京急電鉄は6日、同社の男性運転士(44)と男性車掌(24)の社員2人が、事故前に踏切近くで立ち往生していたトラックの運転を補助していたことを明らかにした。
京急によると、2人は乗務交代後の休憩中で、5日午前11時半過ぎ、買い物に出るためたまたま現場近くを通りかかったという。
2人の説明では、トラックは線路と並行する道路から、踏切と反対方向に左折しようとして何度も切り返していた。2人は運転手に後方確認を頼まれたため、しばらく手伝ったが道幅が狭くうまくいかなかった。その後、運転手から「左折をあきらめる」と告げられたため、補助をやめて近くで見ていた。
トラックはその後、逆の踏切方向に右折を始めた。しばらく切り返しをした後、遮断機の降り始めた踏切内に入ったため、運転士が非常ボタンを押したという。だが、午前11時43分ごろにトラックは列車と衝突。事故後、2人はすぐに近くの事務所に戻って上司に状況を説明したという。(贄川俊)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル