事故2分前のヘリ、安全高度の最低付近を飛行か 上空150メートル

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成沢解語 伊藤和行

 沖縄県の宮古島周辺で陸上自衛隊のヘリコプターが消息を絶った事故で、事故の約2分前のヘリの高度が、法令で定められた最低安全高度の間近だったとみられることが、政府関係者への取材でわかった。周辺の定点カメラの映像から分析したという。高度が低かったことから、トラブルに対応する時間が短かった可能性がある。

 政府関係者によると、防衛省は事故後、ヘリが消息を絶つ2~3分ほど前に飛行していた空域を映す定点カメラの映像を入手。このカメラは宮古島の北側にある池間島に設置されており、数秒おきにコマ送りのように映像を撮影しており、20秒程度の間の映像に事故機が映っていた。

 このカメラの設置位置やヘリの航跡、映像上の機体の大きさを勘案したところ、機体は上空150メートルほどを飛行していたとみられることが判明。航空法は離着陸などの場合を除き、150メートル以上で飛行するルールを定めている。ヘリはこれに基づき、飛行可能な最低高度を飛行していたことがうかがわれたという。

 ヘリには着任直後の第8師団司令部幹部3人を含む3尉以上の幹部自衛官8人が乗り込んでおり、師団の隊員が有事に派遣される可能性がある地域の地形を偵察する「航空偵察」の最中だった。地上を目視で確認するため、法令上可能な限り低空を飛行していたとみられる。

機体の推力が奪われ、一気に落下か

 一方で、映像上ではトラブル…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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