東京五輪・パラリンピックをめぐる談合事件は、広告業界を牽引(けんいん)する大手が軒並み立件される事態となった。背景には、最大手「電通」を中心にした業界の商慣習や、大会組織委員会の態勢の脆弱(ぜいじゃく)性があった。構造的な不正にまみれた東京大会を、今後いかに反面教師にできるか――。
「主要な広告会社がこぞって談合したことに事件の重大性がある」
「電通」「博報堂」「ADK」の業界トップ3や「東急エージェンシー」がそろって談合に関与したとされた事件を、捜査関係者はこう振り返った。
広告業界が一斉に摘発された大型事件は過去に例がない。
「これまであまり調査対象と…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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