五輪「しゃべるな」批判受けたけど 元メダリストの思い

 新型コロナウイルスが猛威を振るい、東京五輪の開催に懐疑的な声が国内外で強まるなか、大阪府内在住で2004年のアテネ五輪競泳の銅メダリストの中西悠子さん(40)も複雑な心境で行方を見守っている。朝日新聞の取材に「私の周囲でもコロナで亡くなった人はいる。安易に開催してほしいとは言えないが、アスリートの立場としては五輪をやってほしい」と打ち明けた。

拡大する2004年のアテネ五輪で銅メダルとなり、歓声にこたえる中西悠子選手

 中西さんは2010年に現役を引退。現在は府内のスイミングスクールで後進の指導・育成に努めている。

 中西さんは5月15日、在阪の民放番組に出演し、「アスリートの気持ちを代弁したら、やっぱり(五輪を)やってほしいと思う」と発言。日本医師会の会長が4月、自民党の国会議員を支援する政治資金パーティーに参加したことを引き合いに、「パーティーしてるなら五輪をしてほしい」とも述べた。「感染抑制を国民に呼びかけている医師会トップがパーティーに行く。矛盾している。そんな行動をするなら五輪に向けて少しでも環境を整えてほしいと思った」と話す。

公の場で五輪を「開催してほしい」と言ったことで批判を受けた中西さん。選手時代に抱いた五輪への思いや、現在のコロナの医療体制について思うことなどについて語ります。

■メッセージに「人殺し」…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment