東京五輪・パラリンピックの「顔」を選ぶ東京都知事選の日程が6月18日告示、7月5日投開票に固まった。有権者数は1100万人以上。2020年、最も注目される選挙の1つになるだろう。
再選を目指す現職の小池百合子知事は公務を着実に手堅くこなしている。周辺は「現職は公務が一番のアピール。選挙を意識するのは直前でいい」と今後の動きを読む。マラソンなどの札幌開催案には国際オリンピック委員会(IOC)などに抵抗。最後は「合意なき決定」と折れたが、事前通告のない突然の決定に、半数以上の世論は小池知事に味方した。
前回16年7月の都知事選では、自公が推薦した対立候補の演説会では、ほかの議員らから女性蔑視の暴言などが飛び出し、風向きは変わった。小池知事もすかさず反撃し、「世論や空気を読む」能力の高さを発揮した。二階俊博幹事長(80)や安倍晋三首相(65)とも親しい。安倍首相は選挙中、周辺に「小池さんでもいいじゃないか」とこぼしたとされる。実際、自公推薦候補の応援にもVTR出演のみで、選挙カーに乗ることは最後までなかった。
「時間切れ間近」と焦りを見せる自民都連幹部もいる。ただ、都議会では野党会派となる自民党が「勝てる」対抗馬を擁立できる可能性は低い。
国政選挙などの投票結果を見ると、ここ数年で知名度を全面に押し出したタレント候補には軒並み厳しい審判が下されている。有権者はタレント候補の相次ぐ不祥事に厳しい目で見ており、知名度のほか実績を持った候補の擁立が不可欠だ。不戦敗は避けたいものの、大敗すれば、その後の士気にもかかわる。来年5月ごろから都知事選に向けた動きが本格化してくるだろう。(記者コラム)
報知新聞社
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
Leave a Comment