2020年東京五輪のチケット販売で、大会組織委員会が大きな決断を下した。初回抽選販売での落選者を救済する「セカンドチャンス」と、秋に予定していた先着順販売から変更する2度の再抽選販売の実施。いずれも、組織委の想定を上回る五輪人気を受け、方針転換した。
組織委の古宮正章副事務総長は4日、「セカンドチャンス」の実施について、予定にはなかったと認めた。初回抽選販売では販売サイトにアクセスが殺到し混乱も発生。高倍率で大量の落選者が生まれ、森喜朗会長も「何とかもういっぺん、挑戦ができるようなことが何かできないか、個人としては思っている」と述べていた。
先着順販売の取りやめも、抽選販売時以上のアクセス集中が予想される中、さらなる混乱は避けたいとの判断が働いた。
今回の決定について、組織委は「私たちなりにできる施策」とする一方、「これからも販売方法の変更はあり得る」と説明した。予測が難しい事態も起こり得る中、国民のニーズに柔軟に対応する努力は必要だが、方針の変更は場当たり的な対応とも受け取られかねない。その際には速やかで丁寧な説明や情報公開が求められる。(森本利優)
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
Leave a Comment