鶴信吾、土舘聡一
東京都内の首都高速で1日夕、東京五輪の大会関係者が運転する乗用車が、複数の車や外壁にぶつかる人身事故を起こしていたことがわかった。警視庁が2日公表した。乗用車は事故後も停止せずに十数キロ走り続け、高速を降りた千葉県内で警察に確保されたという。同庁は道路交通法違反(不申告、救護義務違反)の疑いがあるとみている。
警視庁によると、現場は東京都港区から江戸川区にかけての首都高速11号台場線。1日午後6時ごろ、大会ボランティアの50代男性=神奈川県=が運転する車が、数キロにわたって外壁や軽ワゴン車、トラックに追突を繰り返した。軽ワゴン車の女性2人が救急搬送された。2人の命に別条はないという。
車にはほかの大会関係者も乗っており、男性は「送迎を優先した」などと説明したという。男性は体調不良を訴えて医療機関で治療を受けており、警視庁は回復を待って事情を聴く。
警視庁によると、大会開幕から1週間(7月23~29日)で、大会関係者が関わった交通事故は都内で50件あまりあり、このうち1件が人身事故だった。一時停止違反や駐車違反などの交通違反は十数件あった。(鶴信吾、土舘聡一)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル