2020年東京五輪では、暑さ対策としてマラソンコースに道路の路面温度を下げる遮熱性舗装が整備される。これについて、路面から一定の高さになると、通常よりも気温や熱中症の危険度を示す暑さ指数(WBGT)が高くなるという研究結果を、東京農業大学の樫村修生教授(環境生理学)の研究チームがまとめた。近く、学会で発表する。
遮熱性舗装は路面に特殊な塗料を塗ることで赤外線を反射し、路面温度の上昇を抑える。国や東京都などは本番までにマラソンコースの約20キロを整備する予定だ。
樫村教授の研究チームは今夏、遮熱性舗装について調査。路面温度は遮熱性舗装がアスファルトより10度ほど低くなるが、一定の高さの気温やWBGTは逆に高くなったという。8日午前に埼玉県内で実施した調査では一時、路面から高さ50センチで遮熱性舗装の場合39・4度で、アスファルトより2・2度高く、WBGTも33度で1・3度高かった。
樫村教授は「遮熱性舗装は、気…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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