ぎりぎりまで開催にこだわった末の東京五輪・パラリンピック延期について、スポーツ史やスポーツと政治の関係に詳しい一橋大学の坂上康博教授はこう受け止めた。「国際オリンピック委員会(IOC)は、自分から延期を言い出すのをできるだけ避けているように見えた」。理念や選手をないがしろにしてまで、テレビ局や政治リーダーに配慮せざるを得ないとも映る五輪の現状は、どう考えればいいのか。
一橋大・坂上康博教授に聞く 五輪延期
五輪延期を決めるとき、国際オリンピック委員会(IOC)は、自分からそれを言い出すのをできるだけ避けているように見えました。
何を恐れていたのか。考えられる大きな理由は二つです。テレビ局やスポンサーに大きな損害を与えてしまうことと、IOCが開催地に負担を強いているという印象を強めることです。
IOCの2013~16年の収…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル