東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、東京地裁は26日、受託収賄罪で起訴された大会組織委員会の元理事・高橋治之被告(78)の保釈を認める決定を出した。保釈保証金は8千万円で、8月17日の逮捕以来、約4カ月ぶりに保釈される可能性がある。
高橋元理事側は23日に3回目となる保釈を請求していた。これまでは証拠隠滅の恐れなどを理由に検察側が反対し、地裁が請求を退けていた。
高橋元理事は8~11月に4回逮捕・起訴され、賄賂とされた総額は計約2億円に上る。贈賄側は紳士服大手「AOKIホールディングス」、出版大手「KADOKAWA」、広告大手の「大広」と「ADKホールディングス」、大会マスコットのぬいぐるみを製造・販売した「サン・アロー」の5ルートに及ぶ。
高橋元理事は「組織委理事として特定企業のために働きかけはしていない」などと起訴内容を全面的に否認しており、初公判の日程は決まっていない。
計15人が起訴された一連の事件では、22日にAOKI側の初公判があり、前会長ら3被告は贈賄罪の起訴内容を認めた。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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