芝野虎丸名人への挑戦権をかけた第45期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦は16日、井山裕太棋聖(30)と山下敬吾九段(41)が第2ラウンドで対戦し、井山棋聖が黒番中押し勝ちし、開幕2連勝となった。
昨年、五冠から三冠へと後退した井山棋聖だが、「調子は一時よりも上向いている」といい、リーグ開幕戦では河野臨九段(39)に勝利。年明けに始まった棋聖戦七番勝負も第1局を先勝し、8連覇に向け好スタートを切った。この日も序盤から優位に戦いを進め、午後8時半、187手で勝利をあげた。終局後、「最後まで難しかったが、左上の戦いで流れが良くなった」と話した。
一方の山下九段は、リーグ戦2連敗。昨年の成績は24勝27敗で勝率5割を切るなど、「棋士人生で最悪の調子」という状況。それでも「状態がちょっと変われば、また勝てるようになるはず。まず1勝して、調子を戻したい」と話し、巻き返しを誓った。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル