杉山あかり 稲垣大志郎
阪神・淡路大震災からまもなく29年。犠牲者らの名を刻む神戸市中央区の「慰霊と復興のモニュメント」に、新たな名前を追加する式典が、17日に開かれた。遺族ら30人以上が集まり、手を合わせて思いを寄せた。
冷たい風が吹きつける中、遺族らは、モニュメントの地下にある「瞑想(めいそう)空間」に入り、亡くなった方の銘板を順番に貼り付けていった。
兵庫県西宮市の佐々木美和子さん(65)は、震災当時3歳だった長女(32)とともに、緊張した面持ちで銘板を貼った。「やっと形になってホッとしました。主人は亡くなる間際まで気にしていた。『安心してください』と伝えたい」
義理の両親一孝さん(当時70)と明子さん(当時65)は、同市の自宅の下敷きとなって亡くなった。「孫の成長を誰よりも楽しみにしてくれていた」2人だった。手芸好きの明子さんが、手作りの子ども用のかばんを贈ってくれたこともある。
遺言は、名前を刻むこと
2人の長男の、夫・嗣郎(つ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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