京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」(京アニ、本社・京都府宇治市)第1スタジオで起きた放火殺人事件は、18日で発生から2カ月。京都府警が殺人などの容疑で逮捕状を取得した青葉真司容疑者(41)は、犯行時に重度のやけどを負い、ほぼ命に別条がない状態にまで回復したが、逮捕できる状態に回復するまではまだ時間がかかる見通しという。
青葉容疑者は事件2日後の7月20日、より高度な治療が必要として京都市内から大阪府内の病院に移送された。その後、数回にわたる皮膚移植などの治療が行われ、9月上旬までにほぼ命に別条がない状態になったという。京アニの代理人弁護士も、京都府警から同様の説明を受けていると明かした。
捜査関係者によると、青葉容疑者は呼び掛けにうなずいたり、首を横に振ったりして意思表示ができるようになったが、依然、集中治療室(ICU)に入って治療を受けている。
火災によるやけどは、皮下組織にまで及ぶケースが多く、早期に適切な処置を施さなければ細菌が繁殖する危険もある。日本熱傷学会(東京)元会長の百(ひゃく)束(そく)比(ひ)古(こ)医師は「一般的には、命の危険がなくなるまで最長で1年程度かかる場合もある」と話した。
事件は7月18日午前10時半ごろ発生。青葉容疑者がスタジオに侵入してガソリンをまいた後に爆発が起こり、鉄筋コンクリート3階建てが全焼し、35人が死亡し、34人が負傷した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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