3年前、突然訪れた息子との別れ。「時間は何も解消してくれません。思いはかえって深まっています」。両親はそんな気持ちを打ち明けた。
京都アニメーションの第1スタジオ(京都市伏見区)が放火され、社員ら36人が亡くなった事件は、18日で2019年7月の発生から3年になる。
犠牲者の一人で、人気テレビアニメ「らき☆すた」の監督だった武本康弘さん(当時47)の実家には、アニメ専門誌が今も大切に保管されていた。息子の活躍を伝えるページに付箋(ふせん)を貼っている。
武本さんは兵庫県赤穂市の出身。地元の高校から、アニメの専門学校を経て、20歳で京アニに入社した。
監督を務めるようになったのは30代。テレビアニメ「氷菓」(12年)、「小林さんちのメイドラゴン」(17年)など、数々のヒット作を手がけた。
代表作の「らき☆すた」(07年)では女子高生らの日常をコミカルに描き、作品ゆかりの地をファンが訪れる「聖地巡礼」ブームの先駆けになった。京アニでは役員にも就任していた。
「康弘君は、努力してきてえらいと思う。尊敬しています」。父の保夫さん(79)はそう語る。
「らき☆すた」監督、創作の原点は
小学生のころから絵が好きな…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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