光墨祥吾 関ゆみん
36人が亡くなった京都アニメーション放火殺人事件の裁判が5日、京都地裁で始まる。青葉真司被告(45)は事件で全身にやけどを負い、いつ命を落とすかわからない危険な状況が続いた。約4カ月間にわたり治療にあたった元主治医は、九死に一生を得た被告に伝えたいことがある。命の尊さに気づいたのなら、絶対に目を背けるな、逃げるな、裁判に向き合いなさい、と。
鳥取大医学部付属病院高度救命救急センター(鳥取県米子市)の上田敬博(たかひろ)教授(51)は事件2日後、当時勤務していた近畿大病院(大阪府大阪狭山市)で被告と対面した。
やけどは全身の9割以上。皮膚の移植手術などを続け、意識が戻ったのは約1カ月後だった。
リハビリ嫌がった被告 理由を聞くと
初めて声が出たとき、彼はひとり泣いていた。聞くと、「二度と声が出ないと思った」。
自分の体を心配する姿に、事件の犠牲者に思いが至っていないと感じた。
それからほぼ毎日、朝と夜の15分間、話をした。
思い描いていたような人物で…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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