京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオで34人が死亡した放火殺人事件で、京都府警捜査本部は20日、職業不詳、青葉真司容疑者(41)について、殺人と現住建造物等放火などの疑いで逮捕状を取った。捜査関係者への取材でわかった。青葉容疑者は全身やけどを負い、大阪府内の病院で治療中だが、府警は回復を待って逮捕する方針。
捜査関係者によると、青葉容疑者は18日午前10時35分ごろ、京都市伏見区桃山町因幡の京都アニメーション第1スタジオの1階で、ガソリンをまき、着火用のライターで火をつけ、建物内にいた従業員を殺害した疑いがある。
青葉容疑者は事件の約30分前、現場から西へ約500メートルにあるガソリンスタンドでガソリン40リットルを購入し、携行缶二つに入れて自分で用意した手押し式の台車に載せて現場に向かったとされる。その後、ガソリンをバケツに移しかえて建物内に侵入し、「死ね」と叫びながらガソリンをまいて、着火用のライターで火をつけたとされる。
青葉容疑者は火をつけた後、現場から逃走し、南へ約100メートル離れた京阪宇治線六地蔵駅近くの路上で、追いかけてきた男性従業員に取り押さえられ、駆けつけた伏見署員に身柄を引き渡された。その際、青葉容疑者は伏見署員に対し、「小説を盗んだから放火した」といった趣旨の説明をしたという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル