京都アニメーションの放火殺人事件で犠牲になった36人を追悼するお別れの式典が2日、京都市左京区の市勧業館「みやこめっせ」で開かれ、アニメ業界の関係者ら約500人が参列し、花を手向けた。京アニの八田英明社長は「これからも世界中に夢と希望と感動を育むアニメを届けたい。必死に戦っていきます」と決意を語った。
京アニを中心とする実行委員会が企画。会場には「祈 お別れ そして志を繫(つな)ぐ」と記した祭壇が設けられた。式典では参列者らが黙禱(もくとう)を捧げた後、夫婦で京アニで働いていた妻のメッセージが紹介された。妻は「今も現実を受け入れられているような、いないような、ふわふわした気持ちの中、日々過ごしている。今回の事件で知ったファンの方々の思いや、まるで家族のような存在だった亡くなった仲間たちの思いを力に変えて、一歩ずつ再建できるよう戦っていきたい」と誓った。
京アニ作品で音響監督を務めてきた楽音舎代表の鶴岡陽太さんは式典で「しっかりと前を向いて、犠牲となられた方々の思いを携え、ともに歩んで参りたい。作品づくりを通して『何をしても、人の思いまで断ち切ることはできない』と証明することを誓う」と述べた。
八田社長は「日常が一瞬でなく…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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