京大保管の遺骨、返還請求認めず 地裁「解決への環境整備を」と付言

 京都帝国大(現京都大)の研究者が昭和初期、沖縄県今帰仁村(なきじんそん)の「百按司墓(むむじゃなばか)」から集めた遺骨について、県出身者ら5人が「琉球の慣習に従って供養できず、憲法が保障する信教の自由などが侵害された」として京大に返還を求めた訴訟の判決が21日、京都地裁であった。増森珠美裁判長は、原告らには返還請求権がないとし、請求を棄却した。

 増森裁判長は、原告らの心情にくむべき点はあるものの、遺骨には学術的、文化的に貴重な資料としての性質もあると指摘。「関係機関を交え、返還の是非や手順、時期、受け入れ機関などを協議し、解決に向けた環境整備が図られるべきだ」と付言した。

 訴えたのは、県出身者3人と…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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