東京都葛飾区の京成線青砥(あおと)駅構内で2020年6月に列車が脱線した事故について、国の運輸安全委員会は24日、台車に生じた亀裂の影響で車体のバランスが崩れ、車輪がレールに乗り上げたことが原因とする調査報告書を公表した。約3年7カ月前の定期検査時には亀裂があった可能性も指摘した。
事故があったのは、20年6月12日午前、青砥駅に進入中だった京成高砂発羽田空港第1・第2ターミナル行き普通列車。8両編成の7両目後方の車輪が脱線した。乗客乗員約100人にけがはなかった。
事故後、脱線車両の後部台車の右側の枠(高さ17センチ、幅18センチ)に最大幅約2・8センチの割れ目が見つかった。報告書によると、亀裂の影響で左右の車輪にかかる重さのバランスが崩れ、直前に左カーブを通過したことで、右側の車輪がレールに乗り上げたとみられるという。
枠は4年、または走行60万…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル