19日午前4時55分ごろ、東京都多摩市貝取1丁目の京王永山変電所で火災があり、午前5時過ぎから京王線と京王井の頭線、京王相模原線が全線で運転を見合わせた。井の頭線は同7時50分、京王線は同8時53分に運転を再開したが、相模原線は午前10時現在、再開のめどはたっていない。また、この変電所近くにある小田急電鉄の永山変電所でも停電が発生。小田急多摩線も一時運転を見合わせた。
東京消防庁によると、京王永山変電所では地下ケーブル約5メートルと蓄電設備が焼損した。けが人はいない。京王電鉄によると、京王永山変電所は京王永山―京王多摩センター駅間の高架橋下にある。常に施錠され、一般人が立ち入ることはできない。出火当時は無人だったという。
井の頭線の吉祥寺駅では本数を半分に減らして運行を再開したため、一時ホームに人があふれた。東京都杉並区の男性会社員(25)は「JR中央線で出勤することにした。いつもより1時間くらい遅れそうだが、出張など急な用事がなかったのが救いだ」と話した。
京王線などから利用客が流れたJR中央線や小田急線などでも、各駅で入場規制が行われた。小田急線の千歳船橋駅(世田谷区)では、都心へ向かう上りのホームが混雑のため入場規制された。タクシーはつかまらず、長い列はバス停にも。近くに住む男性会社員(43)は、京王線の運転見合わせを知り小田急線の混雑を予想、普段より1時間早く家を出たが入場規制で足止めされた。「朝から大切な仕事があるのですが……」とため息交じりに話した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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