京都産業大の学生に関連した新型コロナウイルスの感染者数は、京都市によると31日午後で1府8県の計31人となった。職員が感染した京都府井手町は役場を閉庁し、消毒を実施。感染者が確認されたほかの自治体では濃厚接触者らの検査を急ぐなど、対応に追われた。
滋賀県は31日、大津市の20代女性1人について新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。女性は京産大で感染が確認された学生の濃厚接触者という。また、京都府と京都市も同日、京産大生で府内在住の20代男女4人が新型コロナウイルスに感染したと発表。京産大生に関連した感染確認がじわりと広がり、関係自治体は神経をとがらせている。
「密閉、密集、密接を避ける行動を取り、県内で蔓(まん)延(えん)しないよう努めてほしい」「不要不急の外出や旅行を控えて。特に若い人には認識を改めてほしい」
30日夜、香川県の浜田恵造知事と高松市の大西秀人市長はそろって記者会見し、こう訴えた。高松市に帰省中の20代の男性=大阪市=の感染確認を受けてのことだ。男性は京産大の卒業生で、感染者が相次いだ京産大のゼミの卒業祝賀会に参加していたといい、家族がPCR検査の対象となった。
岡山県でも30日夜、京産大の20代男子学生=同県玉野市=の感染を発表。男子学生は、22日に京都市内で同大学生らと複数で会食した。会食には、感染が判明している学生2人が同席していた。こちらも家族がPCR検査の対象となった。
一方、京都府井手町役場の職員3人と町民ら5人も新型コロナウイルスに感染。同町は30日夜から31日にかけて本庁舎を閉鎖し、消毒作業を実施。医療保険や税務など一部の行政サービスの業務中止を余儀なくされた。
府や井手町によると、3人は、29日に感染が確認された京産大の20代の男子学生ら同大生6人と町職員、町民ら計24人で23日、町内の飲食店で私的な交流会を開催していた。30日深夜に記者会見した汐見明男町長は「町民の皆さんにご迷惑をおかけして申し訳なく思う」と話した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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