ツキノワグマの狩猟が昨年11月から始まっている。京都府はこれまで「絶滅寸前種」に指定して狩猟を禁じてきたが、生息数が増えて住民がクマに襲われる被害も出てきたため、昨年度から解禁した。だが、20年にわたる禁止期間で、クマ専門のハンターもおらず捕獲頭数が伸び悩んでいる。今年度は目撃情報も増えており、冬眠期でも山でクマと遭遇する可能性があるとして、府は注意を呼びかけている。
「クマに襲われた!」。昨年10月末、福知山市の山間部に住む70代の男性方から119番通報が入った。男性は、自宅の庭の柿の木付近から物音がすることに気づき、外へ出たところ体長約70センチのクマに襲われ、顔や首に大けがを負った。クマはそのまま逃げたという。11月にも、伊根町で60代の男性がクマに襲われた。
福知山市には今年度、12月下旬までに100件以上の目撃情報が寄せられている。例年よりも件数が多いという。市は、目撃情報の多かった地域におりを設置。市の担当者は「目撃が最近増えてきている。えさとなる木の実などが残っていないか確認してほしい」と呼びかける。府によると、今年度は餌のドングリ類が「凶作」だったため、冬眠が明ける春には、餌を求めたクマが現れる可能性もあるという。
府は2002年、ツキノワグ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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