京都・嵐山で最もにぎわう「長辻通」に松並木を復活させようと、地元の嵐山まちづくり協議会が動き始めた。高度経済成長期に失われた歴史的景観をよみがえらせ、そぞろ歩きを楽しめる街をめざす。
松並木の復活をめざすのは、渡月橋北詰からJR山陰線までの約600メートル。片側1車線の車道の両側に土産物店などが軒を連ね、路線バスや観光人力車も走る。世界遺産・天龍寺などの寺社や「竹林の小径(こみち)」を訪れる観光客が往来する。
京都市道路明示課によると、渡月橋北詰からしばらくは両側に歩道があるものの、渡月橋から離れるにつれて歩道は次第に狭くなっていく。行楽シーズンの週末などには観光客が車道へあふれ、危険な状態が慢性化している。車の通行量を減らしたうえでの松並木の復活は、こうした安全面の課題解決と観光客の満足度を上げる「一石二鳥」を狙うプロジェクトだ。
松並木のある嵐山の景観は葛…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル