京都で伝承される柳川三味線の皮を和紙で代替する試みに、演奏家が挑戦している。三味線の胴には伝統的に猫などの皮が張られてきたが、動物愛護の意識の高まりなどで難しくなっている。伝統を未来につなごうと、持続可能な方法を模索する。
柳川三味線の演奏家で京都當道(とうどう)会大師範の林美恵子さん(72)=京都市上京区=は数年前、なじみの和楽器店から、三味線に使う皮が近い将来なくなるおそれがあると告げられた。
近年、こうした皮は国内で入手が難しく、中国や東南アジアからの輸入に頼ってきた。林さん自身も、海外で演奏した経験などから、このままでは三味線が国際的に通用しなくなるとの問題意識があった。三味線の皮は使っていると劣化し、音色が悪くなるため、定期的な交換が必要だという。
そこで考えたのが、和紙での…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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