コロナ禍で鉄道の利用が伸び悩み、混雑が最も激しい朝ラッシュ時も列車運転本数を減らす鉄道会社が出てきた。関西では京阪電鉄が昨秋から踏みきり、JR西日本も今年3月に関西の主要路線のダイヤを見直す。現時点では「ラッシュ時は現状維持」とする鉄道会社がまだ多数派だが、この動きは広がるのか。
JR西日本は3月12日に実施するダイヤ改定で、普通や快速列車の運転本数を1日約200本減らす。運転区間を短くする列車もあり、1日あたりの列車走行距離は約4%減る。1987年のJR発足後では最大規模の削減になるという。
朝のラッシュ時では、京都、神戸、大阪環状、阪和、大和路といった関西圏の主要路線で運転間隔を調整し、一部列車をとりやめる。JR西は一方で、特急列車のダイヤを調整するなどし、より着席で通勤しやすくするとしている。
長谷川一明社長は昨年12月の記者会見で、「生活様式や働き方が変わり、コロナ前の利用水準には戻らないという認識をしている」と述べ、理解を求めた。
関西の大手私鉄では京阪電鉄…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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