人と接したい、会話したいという欲があるのかもね(靴磨き職人のパブロ賢次さん)
70歳になるパブロさんは東京駅前で半世紀の間、靴を磨いてきた。客は日に約20人、働くのは年に200日ほどなので、これまで延べ20万人分の靴を磨いてきたことになる。企業の重役や政治家も訪れるという。
足元を見つめながら時代の変化を感じてきた。昨春の緊急事態宣言の時には、外を歩く人があまりに少なく、休業を余儀なくされた。解除後でもオンライン会議などのテレワークが増え、いまも丸の内に来る人は半減したように感じている。
常連客は靴にこだわりがある人が多い。ただ最近はちょっとした変化があるという。これまでには来なかったような、安物で、手入れをされていない靴を履いた若者も訪れるようになった。困った時、靴を磨く中で知り合った人から助けられたこともある。「人間はコミュニケーションをとる動物だからね。僕も話すのが楽しみなんだ」(藤野隆晃)
◇
誰もが経験したことのない日々が続いています。様々な立場、場面の言葉を集めます。明日に向かうための「#コロナを生きる言葉集」。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment