人事評価にひそむジェンダーバイアス 非効率な構造を打ち破るには

 G7でも最も大きい日本の男女の賃金格差。なぜ格差が生まれるのか。改善に向けて何をすべきなのか。日米の働き方を見つめてきた経済産業研究所客員研究員で、シカゴ大学の山口一男教授(社会学)に聞きました。

 ――男女の賃金格差が埋まりません。

 女性が正規雇用の場合、まず昇進率が違います。また家庭との両立の負担をより強いられやすく、最初から一般職を選んだり、出産後に非正規になったりする人も一定数いるので、結果的に低賃金になりやすい。

 本来、能力は同じなのに、女性のほうが能力が劣るように見える仕組みが作られています。職種の分け方や評価基準にジェンダーバイアス(性差による偏見)があると思います。

 ――評価基準のジェンダーバイアスとはどういうことですか。

 仕事の割り振りひとつとって…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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