人口18人の島、250人が来た祭り 神輿を担ぐ「よそから来た人」

 黒潮の流れに浮かぶ「絶海の孤島」。ここで4年ぶりとなる秋の例大祭が14日、開かれた。

 子どもや若者がいなくなり、15年前に小・中学校が廃校となった人口18人の島に、この日だけは約250人が集まった。

 高知県宿毛(すくも)市の片島港から定期船で50分。「鵜来島(うぐるしま)」と名付けられた周囲7キロほどの小さな島が、その舞台だ。

 江戸時代から続く大漁と豊作に感謝する秋の例大祭。ここ3年は新型コロナウイルスの影響で中止や縮小開催となっていた。

 14日昼過ぎ。島の高台に立つ春日神社の境内から40人ほどに担がれた櫓(やぐら)が降りてきた。祭りの始まりを告げる「おさがり」だ。

 櫓に乗った4人の小学生がたたく太鼓の音と、低くくぐもった男らの「よいせー、はりせー」というかけ声が、集落に響く。

 島には車道がない。櫓を担ぎ、家々の間を縫うように続く細い石段を20分ほどかけて下ろしていく。

 例大祭のクライマックスは…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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