神戸市灘区の人工スキー場「六甲山スノーパーク」で、冬の営業に向けたゲレンデ用の人工雪づくりが始まっている。
スキー場は六甲山頂に近い標高855メートルにあり、1964年に「六甲山人工スキー場」の名前で営業を始めて、今季で60周年を迎える。
作業は23日から始まっていて、連日24時間態勢で製氷機を稼働させ、砕いた氷を積み上げた山を造っていく。12月2日の営業開始までに、計8880トンの氷を使って約50個の山を造り、山をならして幅20メートル、長さ260メートルのゲレンデを仕上げる。
施設の広報担当者は、「猛暑続きの8月は、順調に準備できるか心配していた。9月中旬から気温が下がり始め、例年通りに作業を始められて一安心です」。
ゲレンデの傾斜が緩やかで、スキー初心者が利用しやすいことをアピールし、若者や外国人旅行者の集客にも力を入れる。昨季は統計が取れる団体客だけでも、海外から約8千人が訪れた。
今年4~9月には、台湾や香港から施設の公式ホームページへのアクセス数が、これまでの約1・5倍に増えた。施設は今季、1万人の外国人団体客の集客を目指す。(林敏行)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル