人気ギャグ漫画家が描いた「可愛い」だけじゃない犬の姿

 青年誌で活躍するギャグ漫画家の小田原ドラゴンさんが、病気で脚を失った犬との日常を描いたエッセー漫画「ぼくと三本足のちょんぴー」(小学館)を出版しました。2018年10月からインターネットで始めた連載は、今年2月に完結。この漫画に込めた思いを聞きました。

拡大する漫画「ぼくと三本足のちょんぴー」(C)小田原ドラゴン/小学館

がんと足の切断 描くきっかけに

 ――漫画にしたきっかけは

 9年前に犬を飼い始めた当初にも、「動物の話を描いてみないか」という話はいただいていた。ただ正直、その時は描く気にはならなかった。気持ちが変わったのは、犬が1歳の時にがんになって脚を一本切ることになったことです。

拡大する おだわら・どらごん 1970年、兵庫県明石市生まれ。97年に漫画家デビュー。代表作に「チェリーナイツ」「小田原ドラゴンくえすと!」など。抱いている飼い犬ちょんぴーは2011年生まれのミニチュアピンシャーのメス

 「もう前のようには散歩はできないのかな」などと考え落ち込んでいた時に励みになったのが、ちょんぴーと同じように脚が一本ない猫が元気に動く動画でした。だから次に話をいただいた時は、私も漫画を通して誰かの励みになれるのではないかと思いました。

 ――いつもの作品とは、かなり異なる印象です

 気をつけたのは、ありのまま、創作を入れないように描くこと。漫画のネーム(ストーリー)にはいつも苦労しているけれど、今回は実際にあったことを描くだけなので困りませんでした。ただ、犬の表情には苦労しました。犬は人間のように泣いたり笑ったりしないから、どうやって犬の心情を表現するかが課題でしたね。

拡大する漫画「ぼくと三本足のちょんぴー」第1巻から(C)小田原ドラゴン/小学館

 ――どんな思いを込めたのですか

 描きたかったのは「可愛い」だ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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