これから来年度の認可保育園への入園に向けた書類の提出などが本格化します。各自治体から募集要項なども公表され始め、入園したい保育園を探すための「保活」に取り組む人も多いのではないでしょうか。一方、新型コロナウイルスの感染拡大も続くなか、見学に行けないケースも少なくありません。安心できる園を選ぶためのポイントとは。「保育園を考える親の会」の顧問を務める普光院亜紀さんに聞きました。
――保育園探しで大切なこととは何でしょうか。
基本的には、まず自身の目でしっかり見ることが望ましいと思います。ホームページや自治体の書類だけでは、わからないことも多いものです。インターネットの写真は、その園で撮ったものではないこともあります。ぜひ、足を運んでみましょう。
――感染症対策で見学ができない場合もあります。
このご時世では見学を断られることも少なくないと思います。でも、子どもが毎日生活する場を確かめたいという保護者の気持ちに寄り添ってくれる園なら、何か伝える努力はしてくれるはずです。
電話で質問に答えてくれたり、パンフレットや動画を用意してくれたり、説明会を開催したり……。子どもを託す保護者の不安に寄り添う姿勢が伝わってくる園は、信頼できるかもしれません。
直接でも、電話での受け答えでも、コミュニケーションをしっかりとってもらえるかどうかは、安心できる園かどうかの判断材料の一つです。
――見学できなくても、できることがありますか。
自宅からの距離や交通事情を知るためにも、とにかく現地には出かけてみましょう。園庭遊びや、お散歩などの園外活動の様子を見ることができる場合もあるでしょう。
園が、子育て広場や育児相談、一時預かりなどの地域子育て支援事業を行っている場合は、利用してみるのもよいと思います。
園長や主任に話を聞ける機会があれば、日常的な子育てや保育に関わることを質問してみましょう。離乳食やトイレトレーニングなど、なんでもかまいません。子どもの発達について、専門知識に裏付けられた、子どもへの愛情が感じられる答えが返ってくれば、安心できますね。
――見学できるとき、どんな部分を見たらいいですか。
誰しも、まず安全が気になる…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル