暖かい地方の浅い海に生息し、4~6月に旬を迎えるもずく。そのほとんどが沖縄で生産されています。 このもずくには数々の健康効果があるそうです。管理栄養士の柴田聡美さんに詳しく聞きました。
ぬめりの正体はフコイダン
もずくといえば、何といってもつるりとした滑らかな口当たりが特徴ですね。 「あのつるつるとしたぬめりの正体は、フコイダンという成分です。このフコイダンは、免疫力の向上やコレステロールの抑制、粘膜の保護をはじめ、さまざまな健康効果が期待できます。 さらに、もずくは美肌をサポートする食材としても注目されています。マグネシウムやカルシウムのような、肌の保湿力を高めるミネラルも豊富に含まれていますので、紫外線による肌へのダメージが心配なこれからの時期にもぴったりの食材です」(柴田さん)
酢をプラスして健康効果アップ
もずくを使った料理の代表は、やはり「もずく酢」でしょう。三杯酢や黒酢など、どんな酢とも相性がよいですね。 「酢には代謝を盛んにして脂肪や糖分の燃焼を促したり、血糖値の上昇を抑える働きがあるので、もずく酢として食べることで、健康効果はさらに高まります。他の海藻と同じように、もずくは低カロリーで食物繊維も豊富ですから、ダイエットや美容を心がける女性に特におすすめです。 ただし、わかめよりは少ないですがヨウ素が含まれるため、摂りすぎると甲状腺の障害を引き起こすことがあります。また、食物繊維も摂りすぎると便秘や下痢の原因になることがありますので、過剰摂取には注意しましょう」(柴田さん) 酢の酸味とつるりとした食感のもずく酢は、暑さで食欲が落ちるこれからの季節でも食べやすく、食欲増進にもつながります。味がついていない生もずくや塩蔵もずくなら、酢の物だけでなく天ぷらや味噌汁、スープなど、料理のレパートリーも広がります。栄養豊富なもずくのパワーで、厳しい夏を健やかに乗り切りましょう。
ウェザーニュース
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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