ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月31日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。河井案里議員に公職選挙法違反の疑いがあると週刊文春が報じたニュースについて解説した。
河井克行法務大臣の妻、夏の参院選で公選法違反か
河井克行法務大臣の妻で自民党参院議員の河井案里議員が、2019年7月に行われた参院選でウグイス嬢に違法な報酬を払う運動員買収に関与した疑いがあることが、週刊文春の取材でわかった。選挙でのウグイス嬢の報酬は公選法で上限が1日1万5000円と定められているが、河井案里氏の事務所はウグイス嬢13人に対し法定額の倍の1日3万円を払っていた疑いがあることが、後援会関係者や広島県連関係者などへの取材で明らかになっている。
飯田)1万5000円の領収書を2枚用意し、1枚はウグイス嬢の実際の報酬。もう1つは、事前にいろいろな事務所で活動したことにしたのか真相はわかりませんが、7月1日付けの領収書を切って、2つに分けたということです。
鈴木)人件費という別の名目にして、半分は処理をしたというように報じられていますね。公選法違反の疑いがあるのではないかということです。文春の方に聞いたわけではありませんが、いままでも週刊誌が第1発目を出すと、必ず第2弾、第3弾と準備をしてメディア展開をして行きます。今回も1発目が出て、これからいろいろなことが出て来る可能性があるわけです。菅原元経産大臣もそうですが、同じような形で説明責任をということになります。公選法違反が絡んで来ると、議員としてどうなのかという話にもなりますから、これは大きな問題になって行く可能性がありますね。
垣間見える秘書と政治家の関係
鈴木)今回の河井さんも、この前の辞職した菅原前大臣も、菅官房長官に非常に近いですね。これで菅さんの求心力が落ちるのではないか、あるいは菅さんを追い落とすために誰かが動いているのではないか、という話が最近になって言われています。しかし僕が取材した感じでは、結果としてたまたま菅さんに近い人たちであったというだけだと思います。とは言え、こういったこともいまの政権内の力学に影響して来る可能性はありますよね。
飯田)菅原一秀さんの件もそうですが、内部告発ではないですか。秘書からというのが多いですね。
鈴木)今回もそうですよね。秘書と政治家の関係が、昔は親父と息子のような、殴られても踏みつけられても親父のためにという、ある種の人情劇のようなものがあったけれど、いまはもう少しドライな関係になって来ています。そういったなかで、パワハラなどの問題も出て来たりする。そもそも秘書はものすごくきつい仕事なので、秘書からすれば何かあったときにいつかは…ということにもなる。いまの秘書と政治家の関係というのも、少し垣間見えますよね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00
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