今夏の天神祭、花形組織の参加認めず 無形文化財「催太鼓」も中止へ

 日本三大祭りの一つに数えられる大阪天満宮(大阪市)の天神祭で、天満宮側が今夏の祭りに、花形組織として神事を奉仕してきた「太鼓中(たいこなか)」の参加を認めないことを決めた。

 太鼓中の組織運営に不信感を抱き、昨年の祭りでは組織トップの総代ら3人の参加を禁じていた。総代らは、天満宮の宮司らを相手取って損害賠償を請求する訴訟を起こしている。

 市民ら約800人からなる太鼓中は、天神祭でみこしの上で太鼓を打ち鳴らす神事「催太鼓(もよおしだいこ)」を奉仕してきた。周辺を練り歩く陸渡御(りくとぎょ)や、川を約100隻の船が行き交う船渡御(ふなとぎょ)の先陣を切る。江戸時代から続き、大阪府無形民俗文化財の一つになっている。

信頼関係の維持、難しく

 天満宮と、祭りを主催する「天神祭渡御行事保存協賛会」によると、一連の問題は3年前に始まった。

 太鼓中の総代を選ぶ役員会で…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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