山浦正敬
生鮮カツオの水揚げで26年連続日本一を誇る気仙沼漁港(宮城県気仙沼市)に15日早朝、今季初めてのカツオが水揚げされた。記録的不漁だった昨季より半月余り早いが、量は約1・6トンにとどまった。大きさは2~2・5キロの中小クラスが中心で、1キロ平均910円で競り落とされた。
市場や漁業の関係者は「間違いなくカツオといえば気仙沼と全国に発信したい。今季も日本一を」と今後に期待を寄せる。
水揚げしたのは静岡県焼津市の巻き網運搬船日吉丸(306トン)。千葉・茨城県沖約160キロの太平洋上で2日前に採ったカツオを午前5時ごろから、一緒に採ったビンナガマグロとともに巨大な網で港の「受け皿」に移した。ベルトコンベヤーで運ばれながら、大きさで仕分けされた。
日吉丸船長の菅野功八さん(62)は「例年よりカツオは少し小さい。でもまだまだ試験操業の段階で、去年のような不漁は困るので、これから増えていったらいい」と期待を寄せた。
カツオ漁は巻き網と一本釣りの二つの漁法があるが、昨季の巻き網の初水揚げは6月3日で約160トンだった。その後は不漁が続き、総水揚げは9307トン(約41億円)と前年の4分の1にとどまった。(山浦正敬)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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