山岸玲
気象庁は13日、九州北部と中国が梅雨明けしたとみられると発表した。いずれも平年より6日早かった。昨年と比べると九州北部は17日早く、中国は18日早い。一方、中国より南に位置する四国の梅雨明け発表は見送りに。1951年に統計を取り始めて以降、四国より中国の梅雨明けが早かったのは76年以来、45年ぶり4度目だという。
気象庁は、各地方の梅雨明けの平年値の日に近づくと、前線の今後の動向や週間予報で晴れの日が続くかどうかなどを見て梅雨明けの判断する。前線は梅雨末期になると太平洋高気圧に押し出されて北上することが多く、南よりにある四国の方が遅くなることはあまりない。
今年は13日午前の時点で前線が西日本で不明瞭になった。だが、太平洋沿岸の一部では太平洋高気圧の南側から湿った空気が流れ込む影響で、雨が数日続く見込みとなった。このため、中国では13日に梅雨明けし、降雨予想の四国は見送ったという。
梅雨前線は、14日午前9時時点の予想天気図では列島全体で不明瞭になる見込み。近畿や東海、関東甲信でも、梅雨明けの発表は近そうだ。(山岸玲)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル