今年も桜満開の季節がめぐって来ますが、新型コロナウイルス感染症の拡大で、残念ながら花見は自粛ムード。花の下での宴会はもちろん、人ごみのなかを歩くのも不安、という人も多いと思います。
そこで、今年の花見は「クルマでの通り抜け」にしてみるのはいかがでしょうか。“世界一の桜並木”をうたう青森県弘前市の岩木山ろくや、岐阜県各務原(かかみがはら)市の桜回廊、花見ドライブを楽しめるルートは、全国各地に存在しています。
津軽富士のふもとに延びる“世界一の桜並木”
「津軽富士」と称される名峰・岩木山(標高1625m)の南ろくに広がる弘前市岩木町には、県道3号などに沿って百沢(ひゃくざわ)地区から嶽(だけ)温泉までの20kmの間に、6,500本のオオヤマザクラの並木が続いています。弘前市に合併する前の旧岩木町民が町制施行30周年を記念して、1985(昭和60)年から1995(平成7)年まで、11年間かけて植樹したものです。地元では「世界一の桜並木」と呼び親しまれています。
弘前市にはソメイヨシノの名所として知られる弘前公園(弘前城跡)があり、例年4月下旬から5月上旬にかけて、200万人の花見客でにぎわいます。市公園緑地課は今年の弘前公園の開花を、平年より10日早い4月13日と予想しています。オオヤマザクラはソメイヨシノに比べて開花が遅く、標高が市内より高いため、岩木町の桜並木は弘前公園の桜が散り始めるころに見頃を迎えます。
岩木山観光協会の小山伸吉(おやま・しんきち)事務局長は、「長く高低差がある桜並木なので、場所によって見頃は変わりますが、今年は例年より早めの4月20日頃から5月の頭まで、楽しんでいただけそうです」と話しています。
花見の名所をつなぐ31kmの「桜回廊都市」
各務原市では、桜の名所として知られた新境川沿いの百十郎桜を中心に、2003(平成15)年度から市民によって土手上の道路に桜の植栽が進められ、5年後には長さ13kmのソメイヨシノ並木が形づくられました。
その後も植樹は新境川と大安寺川沿いにも延び、全長は31kmにも達しています。各務原市は、やはり桜の名所である前渡不動山(まえどふどうさん)、おがせ池などをつなぐ「桜回廊都市」をうたっています。新境川沿いなど桜回廊のほとんどの区間は、クルマで走ることができます。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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