今年6月までの特殊詐欺、神奈川で増加 対策しても止まらない被害

村上潤治

 オレオレ詐欺などの特殊詐欺が今年1~6月、神奈川県内で833件あり、前年同期と比べて230件増えた。県警が発表した。被害額は16億3600万円(前年同期比6億600万円増)に上る。県警は対策を講じているが被害が止まらず警戒を強めている。

 県警によると、オレオレ詐欺が326件(同169件増)で被害額が8億3200万円(同4億400万円増)と最も多かった。「医療費が戻る」などとATMを操作させる還付金詐欺は280件(同141件増)あり、被害額は3億7700万円(同2億3100万円増)だった。

 還付金詐欺では前年は70代以上の被害者が全体の72%を占め最多だったが、今回は60代が最も多く50%に上った。高齢者への注意喚起が進み、犯人側が狙いを70代以上から60代にシフトさせた可能性もあるという。

 一方、県警はオレオレ詐欺の「受け子」ら126人(同18人増)を検挙。電話役の「掛け子」も逮捕しており、上部組織への突き上げ捜査を進めている。(村上潤治)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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