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飛騨川の危険度分布について、気象予報士・今村涼子さんの解説です。 気象庁の川の洪水危険度ですが、飛騨川は氾濫発生を示す黒で示されている状態なので水位が高い状態というのが続いています。さらに、これ以外の川を見てみると、太平洋側に注ぐようになる支流などでも増水している状況が続いていて、矢作川など黄色い部分はレベル2、氾濫注意情報が出ている状況です。
下流というのは上流に比べてタイムラグがあるので半日以上、遅れて水位が最高に達するということもあり得ます。雨がやんだからと言って決して油断はできないという状況です。さらに、川の氾濫や増水の恐れが今後、まだしばらく続きそうです。
来週にかけての予報を見てみると、九州から関東・甲信ですが、ずっと傘マークが取れない状況が続きます。断続的に雨が強まるタイミングも出ます。原因が梅雨前線で、その位置、日ごとに見ていくと、まず9日。再び北上して九州から太平洋側に掛かるといった形になります。その後、週末にかけてもほとんど動きませんでした。12日にかけても停滞する、居座るという形になりそうです。今、南からの太平洋高気圧とそして北からの比較的冷たい空気の勢力、この2つがほぼ同じで拮抗(きっこう)している状態です。ちょうどそこに梅雨前線が挟まれてしまって身動きが取れないような状況。それがちょうど日本列島の位置になっているという形です。
来週、やや北上するといっても上がり切らないです。14日というと平年の九州南部の梅雨明けの日にあたりますが、鹿児島は雨マークが付いていて梅雨明けは見込めないという状況になりそうです。来週にかけても断続的に雨が続きます。特に、8日夜からまた大雨になる所が出てきそうです。8日夜、日付が変わるころ、太平洋側から雨が強まり始めます。そして、9日朝にかけては黄色い部分がそれぞれ範囲を広げてきます。太平洋側というのは湿った空気が持続して入りやすいので、激しい雨が何時間も続くような恐れがあります。9日朝も同じような状況が続きます。このまま動かしていくと、黄色い部分がずっと続く感じです。静岡や愛知方面でも強い雨が続く恐れがあります。特に警戒が必要なのが、九州でまた、被害の大きかった熊本や鹿児島県内に赤い部分などが出てきます。熊本の人吉などの9日の予報ですが、9日一日、雨が降り続きます。特に激しく降りやすいのが黄色で囲った時間帯で1時間に50ミリレベル。非常に激しく降る所もありますので、新たな災害が本当に心配な状況です。
今まで大丈夫だった川も増水する恐れがあります。この後、その他、9日さらに危険なのは四国辺りでもずっと掛かり続けます。この辺りも9日、厳重警戒でまた、8日に大雨特別警報が出ました。長野、岐阜辺りでも活発な雨雲が掛かってきます。急に雨が強まったり突風の恐れがあります。今、被害が出ていない所でも地盤などが緩み始めていますので、自分がいる場所の災害リスクを今一度、確認して頂いて早めの避難行動というのがとにかく大事になってきます。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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