道路のトンネルが日本一多い大分県で、開通前のトンネルをホテルに見立てたイベント「耶馬渓トンネルホテル」が11日始まった。
28日に開通する同県中津市の「鹿熊(かぐま)ふるさとトンネル」(全長2986メートル)を含む耶馬渓道路を使った、3夜限定の企画。
トンネル内には、耶馬渓の木材で造った長さ40メートルの巨大なテーブルが置かれている。テーブルの周りは防寒対策でビニールで囲われ、チェックインした12組44人の参加者は「密」を避けながら地元産食材の料理を味わった。トンネル前には、寝室代わりのキャンピングカーが14台並び、開通前の道路上から夜空を眺め、景勝地での「異空間」を楽しんだ。
2012年に耶馬渓に移住したデザイナー福田まやさん(35)が「耶馬渓ファンを増やしたい」と発案。地元有志らと実行委員会を組織し、運営にあたっている。福田さんは「道路上に宿泊する日本初のイベントをすることで、耶馬渓の魅力を知って欲しい」と話す。
使用した木材などは保存し、様々な体験プログラムに利用していくという。(金子淳)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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