厚生労働相の諮問機関、社会保障審議会の部会は27日、3年に1度の介護保険制度の改正に向け意見書をまとめた。介護施設を利用する際、一部の低所得の高齢者に関し食費の自己負担を月2万2千円増やすのが柱。高所得世帯がサービスを利用する際の自己負担上限を引き上げる。意見書を受け、厚労省が政省令を改正し、早ければ2021年度に実施する。
介護保険の費用は19年度の予算ベースで11兆7千億円と、制度開始時の3倍に膨張。22年には団塊世代が75歳以上になり始める。費用の抑制が大きな課題だが、意見書にはサービス利用者の自己負担2割の対象拡大は盛り込まれなかった。
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